金地金の店頭価格、40年ぶり最高値 安全資産で相場上昇

金地金の店頭販売価格が13日、40年ぶりに最高値を更新した。主要な販売店の販売価格は1グラム6513円(税込み)と1980年1月に付けた最高値1グラム6495円を超えた。新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、安全資産とされる金の相場が上昇している。米国の金融緩和の拡大でドルの逼迫感が和らぎ、緩和マネーが流入するとの見方も相場を押し上げた。
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地金の販売価格は、地金商と呼ばれる販売業者がホームページなどで日々公表する。これまでは80年に旧ソ連軍によるアフガニスタンへの侵攻を受けつけた際が最高値だった。
新型コロナによる景気不安が強まった2月末以降、高値にあった金は換金売りで大幅に下落する局面があった。その後、米連邦準備理事会(FRB)による金融緩和の拡大やドル資金の供給拡大に伴い、換金売りが一服し、反転上昇した。
FRBは金利をゼロまで下げていて、金利のつかない金の投資妙味は大きい。金に緩和マネーが流入しやすい地合いが続くとの見方から投資家が再び資金を金に振り向けている。

新型コロナウイルスの感染症法上の分類が2023年5月8日に季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行しました。関連ニュースをこちらでまとめてお読みいただけます。
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