緊急事態宣言後、初の週末 繁華街・新宿も静かに

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、緊急事態宣言が7都府県に発令され、初めての週末となった11日、東京都内では前日に小池百合子知事が娯楽施設などに休業を要請すると発表したこともあり、普段は若者らでにぎわう新宿の街は静かな朝を迎えた。
ファッションや飲食の店舗が軒を連ねる新宿駅付近の地下商店街「新宿サブナード」は、11日から通路を全面閉鎖した。緊急事態宣言が出た翌8日から店舗を臨時休業していたが、通路も保安上の理由で閉鎖した。「早く閉めた方がいいと感じていた」と指摘するのは、新宿区内の病院に勤める20代の女性看護師。「人が集まりやすく、地下は空気も良いとは感じないから」と話した。
「紀伊国屋書店新宿本店」の本館も11日から当面、土日は臨時休業する。同店前には午前10時すぎ、男子予備校生(18)が参考書を求めてやって来た。「予備校が新型コロナの影響で閉まっているので、自宅学習のために買いに来たのに」と肩を落として立ち去った。
外出自粛要請が出て以降、「伊勢丹新宿本店」が臨時休業するなど週末も新宿の人出は大幅に減っている。交通インフラ系企業で働く30代男性は泊まり勤務の帰り、街を見て「先週末よりも人が減った。なんだか新宿らしくない」と漏らし、駅に向かった。











