愛知の緊急宣言、レジャー相次ぎ休業 外食は時短営業
新型コロナ・中部の衝撃

2020/4/10 19:30
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中部の企業は10日、愛知県独自の緊急事態宣言が発令されたことを受け、情報収集などの対応に追われた。県内のレジャー施設や外食店は相次ぎ休業や営業時間の短縮を決めた。食品スーパーやドラッグストア、交通網や金融機関はほぼ通常通り営業し、日常生活に欠かせない商品・サービスの提供を続ける。

休園する「レゴランド・ジャパン」(10日、名古屋市港区)

休園する「レゴランド・ジャパン」(10日、名古屋市港区)


緊急事態宣言は不要不急の外出・移動の自粛を求めている。レジャー施設ではレゴランド・ジャパン(名古屋市)が10日から休業した。期間は定めず「当面の間」としている。日本モンキーパーク(犬山市)など名古屋鉄道系が県内で運営する3つのレジャー施設と博物館明治村(同)はいずれも30日まで休業する。

愛知はマイカーの登録台数が420万台強と、全国で最も多い。車を使ったレジャーが盛んだが、パーキングエリア(PA)に遊園施設を併設する刈谷ハイウェイオアシス(刈谷市)も一部の遊園施設を5月6日まで休園とした。ノリタケカンパニーリミテドは名古屋駅近くの複合施設「ノリタケの森」を13日から5月11日まで休園する。

外食も休業や時短営業が相次ぐ見込みだ。「世界の山ちゃん」を運営するエスワイフード(名古屋市)は、愛知で展開する居酒屋業態の直営店を全て休業する。サガミホールディングスは「和食麺処サガミ」の134店で営業時間を短縮する。

ライフラインを担うスーパーは総じて通常営業を続ける。イオンは愛知にあるイオンモール13施設で、スーパーを通常営業する一方、衣料品や雑貨といった専門店街の営業時間を短縮する。

百貨店もほぼ同様の動きだ。名古屋市内の4つの百貨店(5店舗)では3月の月次売上高が2~4割減と振るわなかった。5月の大型連休を控え、訪日外国人(インバウンド)の蒸発と外出の自粛で各社は一段と厳しい収益環境に立つ。

製造業は政府が緊急事態宣言を出した7日時点と大きな違いはない見込みだ。トヨタ自動車は一段の減産はしない見通し。

販売店は各社が判断するが、名古屋トヨペット(名古屋市)は午後7時の閉店時間を午後4時に早めた。トヨタ自動車系の全国の販売店は5月から現在ある「トヨペット」や「カローラ」など4系列で、すべての車種を販売する。4月から受注を取り始めているが「顧客との接触を避けることになり影響は大きい」という。

金融機関は、十六銀行が本店のある岐阜と愛知の一部店舗で休日の営業体制を見直す。個人客の資産運用の相談などを受け付ける店舗は、新型コロナウイルス関連の融資相談以外の業務を除き土日・祝日の営業を11日から見合わせる。

外出自粛などによる景気の下振れは避けられない。中部経済連合会の豊田鐵郎会長は10日、「(政府の)緊急経済対策が一日も早く実行されることを強く求める」とコメントした。

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