バーに休業補償、住民に1万円給付… 自治体で相次ぐ

山梨
2020/4/10 19:15
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静岡県西伊豆町の黄金崎公園には「馬ロック」と呼ばれる岸壁がある

静岡県西伊豆町の黄金崎公園には「馬ロック」と呼ばれる岸壁がある

全国の自治体で、新型コロナウイルスの感染拡大で打撃を受けた事業者へ独自に補償や支給金を支払う動きが広がっている。休業するバーやナイトクラブ、旅館に補償や給付金を配るほか、住民に現金を支給する動きもある。売り上げが急減した事業者や家計が厳しくなった住民を励まし、地域経済を支える狙いだ。

静岡県御殿場市はバーやナイトクラブ、キャバレーなど約200店舗に対し、16~30日の休業を要請した。政府の緊急事態宣言の対象地域である首都圏などからの来訪者を抑えるため、休業に応じる店舗に上限100万円を補償する。

市税の滞納がないことが条件で、過去1年間の売上高に基づいて補償額を算出する。財源は貯金に相当する財政調整基金を充てる。

静岡は東名自動車道が通り、伊豆など人気観光地を抱える。産業基盤を支えるため、同県西伊豆町も宿泊施設や飲食店など約100事業者に営業自粛を要請するとともに、休業に協力する事業者に給付金を支給する。大手旅館には50万円、その他の宿泊施設には20万円を支払う。さらに、2019年4~5月の1カ月の平均宿泊人数の4割分について、1人5千円を乗じた金額を支給する。

山梨県富士吉田市は全市民に1万円ずつ支給することを決めた(富士吉田市役所)

山梨県富士吉田市は全市民に1万円ずつ支給することを決めた(富士吉田市役所)

住民1人ずつに「支援金」を交付するのは、山梨県富士吉田市だ。家計にも深刻な打撃が及んでいることから、全市民に1人あたり現金1万円の「コロナ撲滅支援金」を支給する。4月1日現在で住民登録する約4万8000人が対象で、支給総額は約4億8000万円。5月の臨時市議会に関連予算案を提出する。

富士山観光が盛んな市内では宿泊施設の予約キャンセルが相次ぐ。ただ、「新型コロナの影響は幅広い」(同市)として、業種や納税状況にかかわらず一律支給する。「対象者を絞ると手続きや事務作業に時間がかかる」(同)ことから、現金給付を決めたという。

(静岡支局長 原田洋、甲府支局長 内藤英明)

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