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人工心肺の長期使用治験、新型コロナ患者も対象に

国立循環器病研究センターは10日、約2週間という長期間連続して使用できる人工心肺(ECMO)の医師主導臨床試験(治験)を始めたと発表した。脳や心臓を傷つける血栓ができるのを防ぐように改良した。治験では流行中の新型コロナウイルスによる肺炎患者も受け入れる。安全性や効果を確認し、協力する医療機器メーカーが実用化を目指す。

国立循環器病研究センターは新型の人工心肺システムを使う医師主導の臨床試験(治験)を始めた(大阪府吹田市の同センター)。

ECMOは肺の機能を一時的に代替して、傷んだ肺の機能の回復を促す装置。従来、数日以上使い続けると、装置内で血が固まって血栓ができやすくなる。血栓が流れると、心臓や脳の血管が詰まるといった危険性がある。より安全に長期間使えるものが求められている。

治験は国循センターと大阪大学医学部付属病院、関西医科大学総合医療センターの3病院でする。国循センターが企業と開発した新型のECMOを使う。従来の治療法では救命が難しい、重症の呼吸器不全や心不全の患者25人が対象となる。最長で2週間使い続けて、安全性や救命率を確かめる。約2年以内に治験を終え、国へ製造販売の承認を申請する方針だ。

新型コロナウイルスの肺炎患者についても受け入れる方針だ。ただ新型は現在15台しかないという。量産については、治験の結果が出てから企業が判断することになる見込みだ。

新型は血栓ができにくいように構造を工夫した。重さも6.6キログラムと従来の3分の2以下に抑えて小さくした。ケーブルなどを内蔵しており、装着した患者をヘリコプターなどで搬送する際にも使える。

国循センターの巽英介・オープンイノベーションセンター副センター長は「より高度な医療ができる病院へ患者を運びやすくなる」と話した。

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