ヨークベニマルの前期、業績回復基調 効率重視が奏功

2020/4/9 18:37
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食品スーパーのヨークベニマルの業績が回復基調だ。9日発表した2020年2月期の単独決算は経常利益が前の期比2.4%増の143億円と3期ぶりの増益となった。効率を重視して出店を抑制すると同時に、主力の惣菜(そうざい)を子会社のライフフーズが製造して提供する手法が効果を上げている。足元では新型コロナウイルスの感染拡大に備えて食品を備蓄目的で購入する人が増えているが、先行きに不透明感もある。

2月以降、食品の販売が大幅に増えている(福島県郡山市のヨークベニマルの店舗)

売上高は前の期に比べ0.3%増の4386億円だった。

ヨークベニマルはセブン&アイ・ホールディングスグループのスーパーの中で収益水準が高く、前期の営業利益(131億円)はイトーヨーカ堂(65億円)の2倍以上だった。

それでも18年2月期の営業利益に比べ約10億円少なく、収益の改善を継続している。

過去には年間十数店ずつ新規出店していたのを前期は8店に抑制した。今期の出店は5店と一段と抑制する。その分を店舗の改装に力を入れる。今期の改装店は15~20店と前期の7店から大幅に増やす予定だ。

また働き方改革によって従業員の残業を減らすことなどで人件費を抑制している。

ヨークベニマルは食品スーパーでは珍しく、惣菜についてライフフーズを通じて製造から販売まで一貫する体制を敷いている。ライフフーズは焼きたてパンや持ち帰り食材の品ぞろえを増やすことで売り上げを伸ばしている。

足元の業績は好調だ。新型コロナウイルス感染拡大による在宅勤務の増加で消費者が自宅で料理するために食品スーパーで買い物をしたり、備蓄用に食品を買い増したりする動きが続いている。

ヨークベニマルの既存店売上高は2月以降、前年比6%程度の増加が続いている。コメやパスタなど主食類に加え、レトルト食品、缶詰などの伸びが目立つ。

一方で仙台市と山形県米沢市の店舗の従業員がコロナに感染したことが分かり両店は休業することになった。今後の業績はコロナウイルス問題の動向に左右されそうだ。

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