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JR豊肥線、最後の不通区間 8月めど再開へ

2016年4月の熊本地震で被災し不通となったJR豊肥線の肥後大津(熊本県大津町)―阿蘇(同県阿蘇市)間27.3キロの列車運行が今年8月をめどに再開する見通しになった。9日までに関係者への取材で分かった。国と熊本県、JR九州が17年以降、線路沿いで崩壊した斜面の復旧や砂防工事を進めており、昨年4月には20年度中の復旧方針を示していた。

豊肥線の復旧工事では、土砂が崩落した山の上部を国、中腹を熊本県、鉄道設備をJRがそれぞれ担当し、調整に時間がかかるケースもあり難航した。JR九州によると、3月末時点で土木設備の復旧は9割完了した。

JR九州は、鉄道軌道整備法に基づき、大規模災害の復旧費用の補助を国や熊本県に求めている。同法は、黒字企業でも赤字路線なら補助を受けられるよう18年に改正されており、今年3月に適用が決まった。

豊肥線は熊本県と大分県を結ぶ東西148キロの路線で、阿蘇山のカルデラ内を横断し「阿蘇高原線」が愛称。不通区間に含まれる熊本県南阿蘇村の立野駅付近では、急勾配を上るため列車を方向転換してジグザグに進む珍しい「スイッチバック」がある。豪華寝台列車「ななつ星in九州」など観光列車の人気ルートだったが、運転見合わせやルート変更を強いられていた。

熊本地震で被災した路線では、第三セクターの南阿蘇鉄道も不通区間が残っており、23年夏の全線再開を目指している。〔共同〕

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