3月の工作機械受注4割減、落ち込み幅はリーマン以来

2020/4/9 16:28
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新型コロナはリーマン・ショック並みの影響を及ぼしている

新型コロナはリーマン・ショック並みの影響を及ぼしている

日本工作機械工業会(日工会)が9日に発表した3月の工作機械受注額(速報値)は前年同月比40.8%減の773億円だった。工作機械受注は景気の先行指標とされ、4割超の減少はリーマン・ショックで大きく落ち込んだ2009年10月以来となる。

新型コロナウイルスの影響で自動車や航空機関連の受注がふるわなかった。一部では新型コロナの影響が落ち着くのを先読みした受注も見られたが、押し上げ効果は一部にとどまった。

受注総額は18カ月連続で前年同月を下回った。工作機械受注は19年に米中貿易摩擦が表面化。関係者は「800億円台が受注の底になる」とみていたが、新型コロナの直撃でさらに減少した。

受注総額のうち、外需は43.8%減の431億円。牧野フライス製作所の輸出は69.6%減の18億円と大幅に減った。「米ボーイング関連の顧客は以前から一部機種の出荷停止の影響を受けていたが、そこにコロナが追い打ちをかけている」と欧米の状況を明かす。

内需も36.5%減の342億円。オークマは内需が21.3%減の41億円だった。「新型コロナで先行きが見えず、自動車向けは受注が先延ばしされている」という。

一方で、中国向けや半導体装置向けは新型コロナの影響からの回復を当て込んだ受注も一部にあった。それでもツガミは「半導体装置向けの底堅さが4月以降も続くかわからない」と慎重姿勢を崩さない。中国だけでなく欧米に広がった新型コロナの終息は感染症の専門家でも見通せないだけに、4月以降も先行きは不透明さが拭えない。

(山中博文)

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