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富士フイルム、米国でアビガンのコロナ向け治験開始

新型コロナウイルスへの効果が期待される「アビガン」

富士フイルムホールディングスは9日、抗インフルエンザ薬「アビガン」で新型コロナウイルスを治療する臨床試験(治験)を週内に米国で始めると発表した。50人の患者を対象に、治療効果や安全性を確認する。

新型コロナの治療にアビガンを使う治験は日本に次いで2例目となる。富士フイルムは世界的な感染拡大を受けて、治験と並行して増産の準備も進めている。

米国で実施するのは中間段階にあたる「第2相」の臨床試験。すでに新型インフル薬として承認を得ている日本では3月末から第3相臨床試験を始めているが、米国では未承認のため、まず第2相臨床試験で少数の患者に投与する。6月末に終了する見込みで、治療効果や安全性が確認されれば最終段階にあたる第3相治験に移る考えだ。

アビガンは富士フイルム子会社の富士フイルム富山化学が開発した。中国では臨床研究で新型コロナへの有効性を確認したとの発表もあり、効果が期待されている。米国で薬効が認められれば世界各国で使いやすくなる。

日本政府はアビガンの備蓄を2020年度中に現在の最大3倍にあたる200万人分(インフルでは600万人分)に増やす方針だ。各国への無償供与も実施し、治験を後押しする。

富士フイルムは3月上旬にアビガンの生産を再開した。政府の要請を受け、増産の準備を進めている。

(花田幸典)

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