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高松宮記念で関西馬が大接戦 走行妨害、審議で明暗

2020/4/12 3:00
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芝1200メートル路線の春の王者決定戦、高松宮記念(3月29日、中京)は極めて珍しいG1となった。新型コロナウイルスの影響で史上初の無観客でのG1となったことに加え、上位4頭が同じ1分8秒7で走破する大接戦の末、1位入線のクリノガウディー(牡4、栗東・藤沢則雄厩舎)が走行妨害で4着に降着となり、2位入線のモズスーパーフレア(牝5、栗東・音無秀孝厩舎)が繰り上がりで優勝した。上位争いに加わった関西馬の明暗がくっきりと分かれた一戦だった。

2位入線のモズスーパーフレア(右)が繰り上がりで優勝した=共同

2位入線のモズスーパーフレア(右)が繰り上がりで優勝した=共同

後続を引き離して逃げるモズスーパーフレアをめがけて、先行集団にいたクリノガウディーが追い上げ、この2頭の間のスペースを狙ってダイアトニック(牡5、栗東・安田隆行厩舎)も伸びてきた。ただ、ゴールまで残り100メートル付近でクリノガウディーがまっすぐ走れなくなり、隣にいたダイアトニックの方へと寄っていってしまった。ダイアトニックは2頭に挟まれて減速。モズスーパーフレアも影響を受けた。

ゴールへの入線はクリノガウディー、モズスーパーフレア、後方から最後に追い上げてきた関東馬のグランアレグリア(牝4、美浦・藤沢和雄厩舎)、ダイアトニックの順番だった。だがレース後の審議で、不利が無ければモズスーパーフレアとダイアトニックがクリノガウディーに先着したと認められ、クリノガウディーが4着に降着。他の3頭の着順が繰り上がった。

優勝したモズスーパーフレアの音無調教師は「不利もあったし、すっきりしない。でも勝ちは勝ち。うれしい」と複雑な心境を語ったが、モズスーパーフレア自身も、騎乗した音無厩舎所属の騎手、松若風馬にとっても初のG1勝利だった。松若は「素直には喜べないが……」と、繰り上がりに戸惑いをみせたとはいえ、デビュー7年目でのビッグタイトル獲得となった。

一方、1999年の厩舎開業以来、初のG1タイトルがするりと逃げていったのがクリノガウディーの藤沢則調教師。騎乗した和田竜二は「馬がいる方へと(クリノガウディーが)行ってしまった。迷惑をかけて申し訳ない」と悔やんだ。不利を受けて減速したダイアトニックも直前のスピードの乗りをみると、スムーズなら勝っていた可能性があった。接戦だっただけに、明暗のコントラストが一層、際立った印象だ。

ただ、クリノガウディー、ダイアトニックとも、初の芝1200メートル戦だったにもかかわらず、スピード負けせずに好走できたのは大きな収穫。今後のG1タイトル奪取へ、期待が膨らむ内容だった。

(関根慶太郎)

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