重症者病床の確保急ぐ 大阪府、軽症者用に2.1万室応募

2020/4/9 14:02
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大阪府が軽症者の受け入れ先として募集したホテルなどの宿泊施設に、8日までに202施設から計約2万1千室の応募があった。早ければ週内にも受け入れを開始。症状の軽い患者をホテルなどでの療養に切り替え、重症患者向けに医療体制が整った病床の確保を急ぐ。背景には感染拡大への強い危機感がある。症状の急変時の対応などが課題となりそうだ。

大阪府内では8日時点の入院患者(入院の調整中も含む)は403人。このうち重症は29人、軽症が343人、無症状が31人となっている。府は現状で病床600床を確保しており、まだ空きはある。ただ、感染拡大のペースは速く、「非常に警戒すべき水準」(府担当者)との認識だ。

厚生労働省もピーク時に府内で1万5千人の入院患者が出ると推計。市中感染が広がってオーバーシュート(爆発的な感染拡大)につながれば、一気に病床が足りなくなる可能性があるとの懸念がくすぶる。

府は既に重症者対応の300床を含む計3千床を確保する計画を公表。さらに府は軽症者についてホテルなどの宿泊施設や自宅で療養してもらう方針で、6千室の確保を目指す。

感染者の中には4月に入ってから軽症から急変し、人工呼吸器による酸素吸入が必要な状況にまで悪化する事例が発生。ホテルなどでは医師が不在で医療機器なども備わっておらず、軽症者の日々の体調管理や症状の急変時の対応が重要となる。府は宿泊施設に24時間体制で看護師を常駐。急変時は速やかに医療機関に搬送する態勢を整えるほか、医師とも連絡がとれる体制をとる。

感染して肺炎が重症化した場合、肺が呼吸機能を失い、人工心肺装置が必要になる患者もいる。重症者の病床確保が医療崩壊を防ぐカギを握りそうだ。

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