無農薬米を子どもの給食に 長野の障害者が栽培

2020/4/9 11:25
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長野県小布施町の社会福祉法人「くりのみ園」は、障害者が無農薬で育てたコメを地元の学校給食に納入しようと取り組んでいる。これまでも旬の野菜を納めてきたが、主食のコメを加えることで全体量を増やしたい考えだ。安全な農作物を子どもたちに提供するとともに、障害者を地域農業の担い手にしようと意気込んでいる。

無農薬で育てたニンジンを持つ、くりのみ園の理事長の島津隆雄さん(左端)ら(3月17日、長野県小布施町)=共同

くりのみ園は「地域福祉と自然農業の連携」を基本理念として、1997年に設立された。現在、約40人が県内2カ所の計9ヘクタールほどの農園に通う。直売所やオンラインショップではコメや卵のほか、カステラやにんじんジュースといった加工品も販売している。

小布施町の給食センターには約10年前からニンジンやタマネギなどを納入してきたが、今後は無農薬で育てたコシヒカリや、鶏舎の中で放し飼いにされた鶏の卵などを加えてもらおうと町側と協議している。コメや野菜は天候に左右されやすいため、安定供給できるかどうかが課題だ。価格も市販品に比べて高くなりがちで、町の負担が重くなる可能性がある。

それでも理事長の島津隆雄さん(70)は「安全な食品を子どもたちにたくさん食べてもらえるだけでなく、地域農業を支えることにもつながる」と意義を語る。くりのみ園は今年3月、農林水産省の有機JAS(日本農林規格)の認定を受けた。品質の高さをアピールし、町の理解を得たい考えだ。

島津さんは「農園で働く障害者が地域で認められる存在になってほしい。給食を食べた子どもたちにも農園に来てほしい」と期待する。

〔共同〕

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