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日本一?小さな島の水族館 漁師と連携、地元密着売り

瀬戸内海に浮かぶ山口県周防大島町の東の端に、日本一小さい水族館ともいわれる「なぎさ水族館」がある。飼育員はたった2人で、世話する生き物は近海の約80種。半分ほどは地元の漁師からもらい、残りは自分たちで採集する地元密着型のラインアップが特徴で、手作り感あふれる展示がユニークと話題だ。

なぎさ水族館の生き物に触れるプールで遊ぶ子どもたち。右は浜津芳弥さん(2日、山口県周防大島町)=共同

「船にナマコが置いてあるから取っていって」。4月上旬、飼育員の浜津芳弥さん(33)の携帯電話に漁師から連絡が入った。すると同僚の内田博陽さん(36)がすかさず近くの漁船に軽トラックを走らせ、船底のナマコを頂いた。

1990年に旧東和町(現周防大島町)が地域おこしにと建てて30年。山口県の柳井市と町を結ぶ大島大橋を渡り、海沿いを車で45分ほど走ると、400平方メートルほどの水族館にたどり着く。

より楽しい展示を目指し、4年前からは水槽に手書きの解説文を付けている。アナゴの水槽には捕獲したウエットスーツ姿の漁師を描いた絵が張ってある。「弟子思いで面倒見が良い」「ネコ大好き」と人柄を紹介。魚の調理や捕獲の方法なども案内し、来館者の受けもいい。年間来館者は10年前より1万人以上増えた。

子どもにはヒトデやナマコ、サメを触れるプールが人気。ひざしたまで漬かりザバザバと遊んでいた地元の小学5年、浅海生朋君(10)は「探していたタコは見つからなかったけど、魚に触れて面白かった」と満足げだった。

飼育員になって浜津さんは11年目、内田さんは9年目。生き物の採集や世話だけでなく、来館した子どもとプールで遊ぶのも大事な仕事だ。「ウナギの仲間の幼生などよそでは見られない魚もいる。小さい水族館だが、地の利を生かして地域の皆と勝負したい」。島を端っこから盛り上げ、地元の人に恩返しができる水族館を目指している。入館料は大人210円、小中学生100円。

〔共同〕

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