台風にコロナ、続く運休 被災半年の栃木の遊覧船

2020/4/9 11:11
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栃木県栃木市を流れる巴波川(うずまがわ)で運航する遊覧船は半年前の2019年10月、台風19号で被災した。復旧工事が進み2カ月で再開したものの、新型コロナウイルスの影響で再び運休。まさに希望の明かりと待ち望んでいた、東京五輪の聖火を運ぶ予定も中止となった。復活した姿をアピールしたかっただけに、地元の落胆は大きい。

栃木県栃木市の巴波川で運航する遊覧船(同市観光協会提供)=共同

巴波川は、江戸時代から栃木と江戸を結ぶ交易を支えたとされ、栃木市内には現在も古民家や蔵などの趣ある街並みが残る。和の風情が楽しめる遊覧船は人気の観光スポットで、休日は多くの観光客らが訪れた。

だが、台風19号による大雨で栃木市内では1人が死亡し、約8千世帯の住宅に被害が出た。運航に必要な船着き場も壊れ、大量の土砂が川に流れ込んだため、遊覧船は運航できなくなった。

復旧に向けては、遊覧船の船頭らが川の中に入り土砂をかき出し。船着き場の修理や、川の土砂をさらに取り除く栃木県の復旧工事も進み、19年12月上旬に再開にこぎ着けた。

だが、程なくして新型コロナウイルスの感染が全国で拡大。屋形船で感染が確認されたケースも影響し、20年2月の時点で3月中旬までの運休を決めた。その後も感染は広がり、聖火リレーの中止も加わって、遊覧船は今も運休が続く。

運営する特定非営利活動法人「蔵の街遊覧船」は今後、感染状況などを見極めて再開時期を判断するといい、青木良一理事長は「仕方ない面もあるが、一刻も早く終息してほしい」と祈るように語った。

〔共同〕

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