サウジ、イエメン内戦で停戦を発表 国連の和平提案受け

2020/4/9 6:21
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【ドバイ=岐部秀光】中東イエメンの内戦をめぐりサウジアラビアが率いるアラブ有志連合スポークスマンは8日、国連による和平に向けた努力を支えるため、9日から2週間、軍事行動を停止すると発表した。2015年3月にサウジが介入して泥沼化し、深刻な人道危機を招いた内戦の転機となる可能性がある。

2月25日、イエメンのサヌアで銃を掲げるフーシ派とみられる戦闘員=AP

中東でも拡大する新型コロナウイルスの感染が戦闘地域にも飛び火し、医療体制が完全に崩壊する事態が懸念されていた。

イエメン内戦は暫定政権を助けるサウジアラビアと、イスラム教シーア派の武装勢力フーシを後押しするイランの間の「代理戦争」と呼ばれた。フーシの反応は明らかになっていない。

国連のグリフィス特使は4月に入り、双方に全土での停戦と和平に向けた新しい提案を示した。イエメンでは新型コロナの感染は報告されていないが、感染が広がればすでに戦闘のため限界をむかえた医療体制を圧迫するのは確実だ。

戦闘は19年末には落ち着く兆しもあった。しかし、今年1月ごろからフーシがサウジへのミサイル攻撃を繰り返し、サウジも空爆の回数を増やした。最近はフーシが攻勢を強め、3月上旬までに、サウジと国境を接する北部ジャウフ州の多くを制圧した。

フーシは19年9月、サウジ東部にある石油施設を攻撃したと主張した。世界の石油供給に大きな打撃をもたらし、金融市場をゆさぶった。サウジや米国は、この攻撃にイランが関与したとみている。

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