NYダウ反発、779ドル高 コロナ感染の峠越えに期待

2020/4/9 5:08 (2020/4/9 5:41更新)
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【NQNニューヨーク=戸部実華】8日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発した。前日比779ドル71セント(3.4%)高の2万3433ドル57セントと、3月11日以来約1カ月ぶりの高値で終えた。新型コロナウイルスの感染拡大が近く峠を越えるとの見方が投資家心理の改善につながった。急進的なリベラル政策を掲げていたサンダース上院議員が米大統領選から撤退すると8日に発表したのも株買いを後押しした。

米国立アレルギー感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長が8日、新たな入院患者数が減っていることから「(米国の感染は)来週以降に転換点を迎える」と前向きな発言をしたと伝わった。感染者数が最も多いニューヨーク州では8日も1日あたりの死者数が最多となったが、入院数は減少傾向が続いている。

大統領選はバイデン前副大統領が11月の本選でトランプ大統領と対決する構図が固まった。撤退したサンダース氏は、民間の医療保険を廃止して公的な国民皆保険の導入を訴えていた。それらの政策が導入されるリスクがなくなり、医療保険のユナイテッドヘルス・グループが8%高となり、ダウ平均を押し上げた。

大規模な協調減産の観測が強まり、米原油先物相場が大幅に上昇した。業績悪化への懸念が和らぎ、石油のエクソンモービルやシェブロンが大幅高だった。米長期金利の上昇を受けて、金融のゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースも買われた。

米連邦準備理事会(FRB)は8日午後、3月15日に開いた臨時の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を公表した。「雇用の最大化を達成する軌道に乗るまでは、政策金利を据え置く」と、ゼロ金利政策を続ける姿勢を示し、株式への買い安心感につながった面もあった。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も反発し、前日比203.64ポイント(2.6%)高の8090.90と、3月10日以来の高値で終えた。SNS(交流サイト)のフェイスブックやスマートフォンのアップルなどが高い。

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