神奈川県、軽症者らを三セク施設へ移送 9日から
神奈川県は9日から、新型コロナウイルスに感染した軽症者や無症状者を入院先の病院から県の第三セクターの施設に順次、移すことを決めた。重症化する可能性がある高齢者や持病を持つ人を除き、移送に同意した人に移ってもらう。症状に合わせた感染者の受け入れ体制を構築し、医療崩壊を防ぐ。

県の第三セクターである湘南国際村センター(神奈川県葉山町)に全約100室を確保した。看護師資格を持つ看護学校教員が日中に滞在し、医師は常駐しない。感染者が同センターに滞在する間に症状が悪化した場合は、対応できる医療機関に搬送する。
県職員約20人がローテーションを組み、現場の事務スタッフとして24時間体制で常駐する。黒岩祐治知事は「周辺住民の不安払拭に向けて万全を尽くす」と述べた。