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新型コロナ感染、オーケストラの動画配信も難しく

山形交響楽団は3月の定期公演をライブ配信し、好評を博した

新型コロナウイルスの影響で演奏会の中止が相次ぐ中、多くのオーケストラがネット配信に活路を見いだしてきた。だが感染のさらなる拡大を受け、これも難しくなりつつある。数十人の奏者が一度に舞台に上がること自体がリスクと認識され始めたためだ。ホールでの合奏ができないとなると、演奏水準の低下を招きかねないが、関係者は「楽団内の感染を防ぎ、命を守る段階になった」と危機感を募らせる。

「全国のオケから配信の問い合わせは多いが、キャンセルも増えている」。そう明かすのはクラシック音楽専門の配信サイト「カーテンコール」を運営する12DO(ワントゥドゥ、東京・大田)の酒井光一社長。2019年に創業し、今年9月にサイトを本格オープンする予定だったが、引き合いが強まり稼働を早めた。3月には山形交響楽団や大阪フィルハーモニー交響楽団などが定期公演の模様を配信。山響は3万、大阪フィルは19万のライブ視聴者を集めた。

山響は4月も配信を検討していたが取りやめた。西浜秀樹専務理事は「ライブ配信は意地の見せどころだったが、万が一感染者が出たら再開が見通せなくなる」と危惧。「楽員はプロとして、個人練習を頑張ってくれている。今は耐えるときだが、5月には再開できる状況になってほしい」と祈るように話す。

新日本フィルハーモニー交響楽団は4月10日の公演の様子を同サイトで配信する予定だった。既にファンに視聴を呼びかけていたが、急きょ中止を決めた。「オケのメンバーが集まること自体がリスク。楽員からも感染を心配する声が上がった」と担当者。「公演がない状態が続けば経済的にも厳しくなり、演奏水準にも関わってくる。二重の意味で死活問題だ」と懸念している。

(西原幹喜)

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