19年度のコンプラ違反倒産、粉飾が2年連続増 民間調べ

2020/4/8 16:40
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帝国データバンクが発表した粉飾や脱税などコンプライアンス(法令順守)違反に絡む2019年度の倒産件数は全国225件で、前年度を3%下回った。8年連続で200件を上回った。最も多かった内容は粉飾決算(78件)で、2年連続で前年度を上回った。同社は「低金利で地方の金融機関が貸出先を求めて他地域に進出し、決算書頼りの審査になり粉飾も増えた」と分析する。

調査は負債額1億円以上の倒産を対象に実施した。05年度に開始し、12年度に初めて200件を上回った。

類型別にみると、特に増えているのが粉飾決算による倒産で、2年連続で前年度を上回った。コンプラ違反による倒産のうち規模が大きい倒産になると割合が増え、負債額が大きい20社のうち15社を占めた。

業種別ではサービス業が49件で最多だった。医療法人や学校法人での経営層による横領が目立った。建設業と卸売業が48件で続いた。

帝国データは今後について「事業環境が悪化した際に、金融機関に借入金の返済を猶予してもらう際の審査で発覚するケースが多い」とし「新型コロナウイルスによる景気後退で過去の不正が明らかになるケースが増えるかもしれない」とみている。

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