日系大手の3月中国新車販売4割減、2月から改善

2020/4/8 14:30
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【広州=川上尚志】日系自動車大手5社の中国での3月の新車販売台数が8日出そろった。トヨタ自動車など5社合計の3月の販売台数は前年同月比で約4割減の25万3523台となり、約8割減の5万3320台だった2月から減少幅が縮まった。ただ新型コロナウイルス問題の終息はまだ見通せず、本格的な需要回復には時間がかかりそうだ。

日系大手5社の3月の中国新車販売は前年実績を割り込んだが、2月に比べると改善した(広東省広州市のトヨタ自動車の販売店)

中国では新型コロナの感染拡大防止のため2月前半に大半の自動車販売店が休業となったが、3月は多くの店が通常通り営業した。3月の販売はトヨタ自動車が前年同月比15.9%減の10万1800台で、5社の中で最も減少幅が小さかった。「各地の販売店が顧客の開拓を徹底した」(関係者)。日産自動車も3月は44.9%減の7万3297台で、2月の80.3%減から改善した。「市場に回復の兆しが見え始めた」(日産)という。

3月は自動車産業が集積する広東省など各地方の政府が、乗用車の買い替えに対する補助金の支給を始めたことも販売を下支えした。「補助金を導入した地域の販売店では、足元で前年実績に近い回復を見せている」(日系メーカー幹部)

中国全体の2月の新車販売台数は79.1%減の31万台で、減少幅は過去最大だった。3月は回復傾向にあるものの、需要は戻りきっていない。20年通年の販売台数は3年連続で前年実績を割り込むのが必至で、厳しい経営環境が続きそうだ。

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