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中国・武漢封鎖2カ月半ぶり解除 航空・高速鉄道が再開

(更新)

【大連=渡辺伸】中国当局は8日、新型コロナウイルスの感染が世界で最初に拡大した湖北省武漢市で、事実上の都市封鎖を2カ月半ぶりに解除した。国内の航空路線や高速鉄道が再開し、同市を出発する市民の姿が多く見られた。一方で「まだ感染リスクは残る」と話す市民もおり、市民生活の完全な正常化にはまだ時間がかかりそうだ。

8日午前0時(日本時間同1時)に封鎖が解除された。健康に問題がないことを証明する資料があれば武漢市を出発できることになっている。武漢を除く湖北省の他の地域は、3月25日に封鎖を解除ずみで、今回、同省全体で人の往来が回復することになる。

中国当局によると、武漢を出発する道路では午前0時に75カ所で封鎖が解除され、一斉に出発する車列が見られた。車で出発する男性は中国メディアに「封鎖が解除されてとてもうれしい」と喜んだ。高速鉄道の駅では8日朝、市民らが次々と列車に乗り込んだ。武漢を出発する鉄道利用客は8日に5万5千人以上となる見通しで、広東省広州市や深圳市などに向かう客が多いという。

北京を除く国内航空便も再開した。当局によると8日は200便以上が武漢を離着陸し、乗客は合計で1万1千人以上に上る見通しだ。

当局によると4日時点で、武漢市にある工業分野で一定規模以上の企業で営業を再開した割合は97%に上る。出社している従業員の割合は60%にとどまるが、交通網の再開で、今後は他の都市から武漢に戻って来られる従業員が増えそうだ。

慎重な市民もいる。同市の大学教師の30代女性は日本経済新聞のメール取材に「まだ感染リスクがあるため、当面はどこにも行かない」と回答した。「買い物などの外出回数を制限する市民生活の規制は残っており、自由に出かけづらい」(同市の女性)との声も聞かれた。

中国当局は1月23日、同市で地下鉄やバスの運行を停止し、武漢を出発する航空便や高速鉄道も利用できなくした。新型コロナの新たな感染者数が減ったため、当局は3月下旬から市内のバスや地下鉄の運行を順次再開してきた。

中国衛生当局によると、8日午前0時時点で、武漢市の累計死者数は2572人(中国本土全体の77%)、感染者は約5万人(同61%)となっている。

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