コロナ死者、世界で8万人超に 感染者は140万人

2020/4/8 6:16 (2020/4/8 7:06更新)
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人同士がすれ違わないように店内の通路を一方通行にする(6日、ニューヨークのスーパー)

人同士がすれ違わないように店内の通路を一方通行にする(6日、ニューヨークのスーパー)

【ニューヨーク=大島有美子】新型コロナウイルス感染による死者数が7日、世界で8万人を超えた。イタリアが1万7千人と最も多く、スペインが1万4千人、感染者数が最多の米国では1万2千人に達した。世界の感染者数は141万人に上った。感染者が急増し始めて1カ月超がたち、重症患者が亡くなる事例が増えている。

米ジョンズ・ホプキンス大の集計によると、米東部時間7日午後5時(日本時間8日午前6時)時点で感染者数は米国で39万人に増えた。スペイン(14万人)、イタリア(14万人)、フランス(11万人)が続く。

米国内で最も感染者の多いニューヨーク州では、1日当たりの新型コロナウイルスによる死者数が731人とこれまでで最多になった。6日に会見した同州のクオモ知事は「重症化して人工呼吸器を長く使っていた患者が亡くなるケースが増えている」と説明した。

死者数は増減を繰り返している。新規の入院患者は656人と前日より増えたが、3日平均で見ると減少。クオモ知事は「ピークに近づいている」との認識を示した。新たに集中治療室(ICU)に入った患者数も89人で3日連続で減った。

外出制限が長期化するなか、人々の間では人同士が距離を保つ「ソーシャル・ディスタンス」の解除に向けた期待も高まる。ただ米国野村証券の雨宮愛知氏は「感染者や死亡者数が、潜伏期間を経る2週間以上にわたって持続的に減ることが、解除の議論が始まる前提となる」と話す。

感染拡大が早かったワシントン州では新規の感染者数が減少傾向にある。「物理的な距離を保ち続けることが命を救っている」(インスリー知事)。カリフォルニア州でも感染者の増加幅が抑えられているが「ピークが長引く可能性がある」(ニューサム知事)として、外出制限を維持しながら電話相談などの精神的なケアを強化する構えだ。

外出制限で経済や社会が受ける傷は深く、復旧をどう進めていくかも今後の焦点となる。ニューヨーク州は、通常の勤務に復帰するには感染リスクのある人とない人を見極める必要があるとして、より検査を拡大する方針だ。例えば無症状で自覚がなくても感染していた人は抗体を持っており、感染リスクがない。こうした人の抗体検査を実施するため、企業と協力し米食品医薬品局(FDA)の認可を目指すとしている。

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