米海軍長官代行が引責辞任、新型コロナ対策で混乱

2020/4/8 5:33 (2020/4/8 8:26更新)
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モドリー米海軍長官代行は空母での新型コロナの対応をめぐり混乱を招いたと批判されていた=ロイター

モドリー米海軍長官代行は空母での新型コロナの対応をめぐり混乱を招いたと批判されていた=ロイター

【ワシントン=中村亮】エスパー米国防長官は7日、トーマス・モドリー海軍長官代行が辞任したと発表した。原子力空母「セオドア・ルーズベルト」での新型コロナウイルスの感染拡大をめぐる対応で混乱を招いたことによる引責辞任となる。新型コロナの影響が長引けば米軍の即応体制が揺らぐとの懸念も出るなかでの高官辞任となり、国防総省は体制の立て直しが急務になる。

エスパー氏は声明で、モドリー氏から7日午前に辞表を受け取り了承したと説明した。「私は国に奉仕し善を何よりも重視する人に最も深い敬意を表す」と強調したうえで「モドリー氏はそれをきょう実行した」と指摘。海軍内での新型コロナ対策の混乱の責任をとるのはやむを得ないとの見方を示唆した。

米メディアによると、ルーズベルトでは船員約4800人のうち200人以上が新型コロナに感染した。モドリー氏はルーズベルトの艦長が船内の感染状況に関する報告をめぐり規律を破ったなどとして解任を発表。その後に船員向けのスピーチで艦長について「頭がおかしい」や「世間知らず」と痛烈に批判した。エスパー氏からスピーチをとがめられて船員に謝罪する事態となった。軍の統制を不安視する見方も出ている。

軍では集団行動を基本とするため新型コロナの感染防止が難しいとされる。とくに空母や潜水艦では多数の船員が長期間の共同生活を強いられるため感染拡大を防ぎにくい。民間のクルーズ船で起きた集団感染のリスクが高いとみて海軍は警戒を強めていた。

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