中国当局、著名経営者を調査 習指導部のコロナ対応批判

習政権
2020/4/8 0:28
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【北京=多部田俊輔】中国共産党の北京市規律検査委員会と北京市監察委員会は7日、中国の著名な企業家で歯に衣(きぬ)着せぬ物言いで知られる任志強氏を重大な規律と法律の違反で調査していると発表した。任氏は習近平(シー・ジンピン)国家主席の盟友、王岐山(ワン・チーシャン)国家副主席と親しいとされるが、新型コロナウイルスの感染拡大を巡って習指導部の対応を批判したとされる。

中国の王岐山(ワン・チーシャン)国家副主席(左)と習近平(シー・ジンピン)国家主席=ロイター

任氏は1951年生まれで、北京市の不動産会社のトップを務めた。党古参幹部を父にもつ「紅二代」で、父が王氏の義父で元党政治局常務委員の姚依林氏に仕えたことをきっかけに学生時代からの王氏と親しくなったとされる。

香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストなどが3月中旬から任氏の行方が分からなくなっていると報じていた。新型コロナを巡って、習指導部の初動の遅れや感染拡大の封じ込めのアピールによる権力固めを指摘したことが原因との見方が出ていた。

任氏は習指導部などに直言する「物言う企業家」として知られ、これまでは王氏が任氏を支えてきたとされる。任氏への調査について、関係者は「発言内容が踏み込みすぎたことが主因だろうが、習氏と王氏の盟友関係に変化があったのではないかとの見方も出ている」と指摘する。

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