元バチカン高官に逆転無罪 「性的虐待」認めず 豪最高裁

2020/4/7 14:22
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【シドニー=松本史】オーストラリアの連邦最高裁は7日、少年を性的に虐待した罪に問われたローマ教皇庁(バチカン)の元高官の枢機卿ジョージ・ペル被告の上告審で、下級審による実刑判決を破棄し、無罪を言い渡した。収監されていた豪州出身のペル枢機卿は同日、釈放された。

釈放されたジョージ・ペル枢機卿=ロイター

最高裁は「陪審は証拠に対し合理的に判断したが、(枢機卿の)有罪については疑いを抱いていたはずだ」と指摘。枢機卿がミサの後、犯行に及んだという下級審での証言が必ずしも正確とはいえないと結論づけた。

ペル枢機卿は2019年2月までバチカンの財務局長官(財務相)だった。判決後の声明で「裁判官全員一致の決定で是正された」と主張した。

ペル枢機卿は、大司教を務めていたメルボルンの大聖堂で1990年代に10代前半の少年2人を性的に虐待したなどとして、19年3月に禁錮6年の刑が言い渡された。同年8月の控訴審も一審判決を支持したため、枢機卿側が上告していた。

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