米欧、「都市封鎖」でも効果まで時間
イタリア、死者数ピーク超えの兆し 全国封鎖から半月

2020/4/6 20:59 (2020/4/7 0:50更新)
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外出禁止が続くイタリアでは兵士が広場などの警備にあたる(5日、ミラノ)=AP

外出禁止が続くイタリアでは兵士が広場などの警備にあたる(5日、ミラノ)=AP

新型コロナ感染拡大への対応策として、日本に先んじて「緊急事態宣言」などを出した欧米では、強制力を伴う外出禁止など事実上の「ロックダウン(都市封鎖)」を導入しているケースも多い。違反者に罰金を科す国も目立つが、それでも新規の感染者数や死者数の増加に歯止めがかかるまでは数週間以上の時間が掛かっている。

米ジョンズ・ホプキンス大学の集計(日本時間)によると、累計の死者数が1万5000人超と世界最多のイタリア。1日の新規死者数が168人に達した3月10日に全土での強制力を伴う外出制限に踏み切ったが、増加ペースの鈍化まで半月あまりかかった。

外出する場合は理由を記した証明書を携帯しなければならない。違反すれば最大3000ユーロ(約35万円)の罰金だ。それだけ厳しい行動制限でも、感染の終息はまだ見通せない。感染拡大がピークに達した気の緩みもあってか、3~4日にはナポリなどの商店街が買い物客であふれる事態も。コンテ首相は5日、「外出してはいけない」と改めて国民に呼びかけた。

累計の感染者数が30万人超と世界最多の米国では、トランプ大統領が3月13日に国家非常事態を宣言した際の1日あたりの感染者数は516人。10日後には1万人超と約20倍に膨れ上がった。行動制限などの権限は州知事が握る。22日には感染が最も深刻なニューヨーク州が州内の企業に在宅勤務を命じる知事令を発動。従わなければ罰金を科す措置を導入した。

それから2週間。「1日あたりの死者数は初めて減った」。クオモ同州知事は4月5日の記者会見で述べたが、感染終息は見通せない。「状況を深刻に見ている」との認識は変えなかった。

厳しい行動制限を続けるイタリアやニューヨーク州でもピーク超えまでに長時間を要している。それに比べ日本は外出禁止を強制できない緩めの制限だ。「経済社会活動を可能な限り維持」(安倍晋三首相)しながら、感染終息をめざす日本の手法が効果を発揮できるかは未知数だ。

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