トヨタ、社債最大3000億円 新型コロナで1000億円積み増し

2020/4/6 16:41
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トヨタ自動車は最大で3000億円の社債発行枠を登録した。2年以内の発行を予定する。新型コロナウイルスの感染拡大が事業に与える影響が長期化しかねないとして、過去2年の登録枠と比べて総額を1000億円上積みした。技術開発などの投資に加え、事業環境に応じて柔軟に資金調達できる体制を改めて整える。

6日付で関東財務局に発行登録書を提出した。具体的な発行額や起債時期、金利などの発行条件は、証券会社を通じて機関投資家からの需要を調べたうえで今後詰める見通し。主幹事会社も未定としている。

トヨタ本体としては2019年5月に2年ぶりに総額500億円の普通社債を発行している。18年4月に20年4月までの2年間で2000億円の発行枠を登録していた。自動運転や電動化など「CASE」と呼ばれる次世代技術に備えてきた。

今回は3000億円に登録枠を引き上げたうえで、トヨタは登録書で「新型コロナウイルスの世界的な感染拡大やこれに対応する政府などの対応で、トヨタは様々な面で悪影響を受けている」と明記した。影響はトヨタの販売店や一部の仕入れ先、取引先にも広がっている。「今後も(影響が)継続することが見込まれる」とし、「最終的な影響については予想しにくい」と指摘した。

トヨタは北米やタイなど東南アジア諸国連合(ASEAN)地域など世界で一部の工場停止を余儀なくされている。国内工場でも一部の製造ラインを止めている。外出制限のある地域では販売店の営業もままならないところもあり、影響の長期化が懸念されている。

3月末にはトヨタが三井住友銀行と三菱UFJ銀行に対し、計1兆円規模のコミットメントライン(融資枠)の設定を要請したことが明らかになった。トヨタには19年12月末で約6兆円の手元資金があり、財務格付けも日本企業では有数の高さ。ただ、トヨタ本体だけでなく、グループ各社や取引先の経営悪化への対応も想定し、柔軟な資金調達の体制を整える。

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