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校庭開催、来賓なし…… 新型コロナで入学式も一変

マスクを着用し、校庭での入学式に出席する新入生(6日午前、東京都杉並区)

新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、各地の小学校で6日、入学式が行われた。感染のリスクを減らそうと、会場を風通しの良い校庭に変更したり、在校生や来賓の出席を取りやめたりするなど、例年の春とはずいぶん異なる雰囲気に。ただ、保護者からは「一生に一度の思い出だから」と入学式の実施に安堵する声もあがった。

6日朝、東京都内の小学校では色とりどりのランドセルを背負った新入生らがスーツ姿の保護者らに付き添われ、次々と登校した。マスク姿の親子が目立ち、会場を屋外に変更する学校もあるなど、教職員らが慌ただしく準備にあたった。

入学式を校庭で開いた東京都足立区の区立小学校では新入生が座る椅子を間隔を空けて並べ、出席する保護者も新入生1人につき1人までに絞った。

同区は3月の卒業式も屋外で実施。当初は保護者は参加せず、体育館で卒業生と教員のみの予定だったが、多くの保護者から「親にとっても大切な行事」との声が寄せられ、会場を屋外に変更したという。区教育委員会の担当者は「入学式も一生に一度の思い出。感染リスクを避けつつ、保護者の気持ちにも最大限配慮した」と説明する。

文部科学省は3月下旬に公表した学校再開にあたっての指針で、入学式を実施する際にはこまめな換気や参加人数の抑制、式典の時間短縮などの工夫を求めた。具体的には、出席する保護者を別会場としたり、式辞を文書で配布するなどを挙げている。

保護者の不安を少しでも軽減しようと、各学校は対策に躍起だ。豊島区のある区立小学校では入学式の出席者全員にマスク着用を呼びかけ、入手できなかった児童や保護者には受付で学校の備蓄品を提供した。

人が集まる時間をできるだけ短縮するため、在校生による歓迎の出し物や来賓のあいさつ、新入生一人ひとりの名前を担任が呼ぶ「呼名」も割愛。校長は「感染が広がる中、入学式を行うこと自体に批判的な人もいる。今できる中でこれが最大限だ」と話した。

新1年生約50人が入学した名古屋市立比良西小(同市西区)では会場内の椅子をすべてアルコールで消毒した。例年は3年生が校歌を新入生に披露するが、今年は取りやめ、来賓も招かなかった。式は前年の半分ほどの約20分で終了。息子(6)の入学式に出た父親(36)は「学校で感染が広がらないか不安は残るが、子どもにとっては一生に一度の思い出。予定通り開催されて良かった」と話した。

一方、3月上旬から一斉休校していた京都市の市立小中学校では6日、始業式があった。生徒が学校に集うのは終業式があった3月24日以来。大阪市は19日まで市立小中学校の休校を延長するなど、関西の自治体で対応が分かれている。

京都市立西ノ京中学校(中京区)では午前9時30分から始業式が開かれた。当初は体育館に集まる予定だったが、感染防止のため各教室で実施した。換気のため教室の窓を全開にし、教員が消毒した机を普段より間隔をあけて配置した。教室ではマスクをした生徒たちの姿が目立った。

校内放送で内田隆寿校長は「学校は成長と出会いの場。こんな状況だからこそ、学校がどのような意味を持つのか考えてほしい」と述べた。休校中はほぼ家から出なかったという3年生の林春太郎君(14)は「友達に会えてうれしい。(所属する)卓球部の活動は禁止されているので体力を発散する場がない」と話していた。

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