「自分の強み見つけ、羽ばたくジュニアを」伊達公子氏 - 日本経済新聞
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「自分の強み見つけ、羽ばたくジュニアを」伊達公子氏

元プロテニスプレイヤー

まだまだ欧米中心で動いていた1990年代のテニス界に飛び出した伊達公子さん。認められる結果を出すためにもがき、アジア人として初めて世界トップ10入りした後、疲れ果てて96年に引退した。そして2008年に現役復帰。自分がどれだけ通じるのか、という可能性を追求し、ツアー生活を存分に楽しみ、17年にケガで2度目の引退。現在はジュニアの指導に当たり、「自分の強みを見つけること」「自分で考える力をつけること」を説いている。

伊達公子氏(だて・きみこ) 1970年9月、京都府生まれ。小学1年でテニスを始め、兵庫・園田学園高3年時インターハイ3冠。89年にプロ転向し、94年日本人初の世界ランクトップ10入り、94年全豪、95年全仏に続き、96年ウィンブルドン選手権で日本女子初の4強。世界ランク自己最高4位。96年に第1次引退後、08年4月現役復帰し、09年にツアー優勝。17年に引退。

――2030年の世界の姿は。

審判がいなくなっているかな。昭和から生きている私からすると、そこは残っていてほしいですけれど。ホークアイ(審判補助システム)が06年に導入され、線審がなく、人工知能(AI)がライン判定する大会も出てきてるから、大きく変わりそうな気がします。大会数が大幅に増えることはなくても、減るようなことは……、どうでしょう?

――あなたは世界をどう変えますか。

19年、15歳以下の女子ジュニアをターゲットに、四大大会ジュニア出場を目指すプロジェクトをヨネックスと始めました。ジュニア部門だけでなく、このプロジェクトの出身選手が四大大会の一般部門に出るようになっているといいですね。日本人は「勝たなければいけない」という意識が強い。欧米選手は「勝ちたい」なんですね。フランスのテニス関係者の方と話していて、この微妙な差が大きいと思った。みんなが強くなれるわけじゃないし、負けも耐えていかないとトップになれないことも伝えながら、選手たちの情熱をうまくあげていきたいですね。

日経電子版は創刊10周年を迎えました。次の10年で世界はどう変わるのでしょうか。各界の著名人らに自身の取り組みと合わせて語ってもらいます。

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