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世界景気、金融危機より「はるかに悪い」IMF専務理事

IMFのゲオルギエバ専務理事=ロイター

【ジュネーブ=細川倫太郎】国際通貨基金(IMF)のゲオルギエバ専務理事は3日、新型コロナウイルスの感染拡大によって世界景気は後退しており、2008年の世界金融危機より「はるかに悪い」状況だと警告した。IMFが緊急対応策として用意した1兆ドル(約108兆円)の融資は「必要なだけ使う」と表明。世界銀行などと協力し、あらゆる経済対策を打つ方針だ。

ゲオルギエバ氏は世界保健機関(WHO)のネット中継の定例記者会見に参加した。IMFの歴史のなかで、世界経済が行き詰まるのは見たことがないと述べ、「ほかに類を見ない危機だ」と強調した。人の移動制限や生産停止で経済活動が停滞しており、すでに90カ国以上から支援要請があったと明らかにした。

IMFは加盟国向けに1兆ドルの融資を準備した。ゲオルギエバ氏は各国に「医療分野への支出を優先させてほしい」と呼びかけ、医師・看護師の給与の確保などを訴えた。特に新興国経済に及ぼす深刻な打撃を懸念し、投資家が新興国から900億ドル近くの資金を引き揚げたと報告。「融資を迅速に増やす必要がある」とし、先進国の中央銀行にも支援を要請した。

WHOのテドロス事務局長=ロイター

IMFは20年の世界全体の実質成長率が、金融危機の影響を受けた09年(マイナス0.1%)以来、11年ぶりのマイナス成長になると予測している。4月中に最新の世界経済見通しを公表する予定だ。

新型コロナの感染者は世界の累計が100万人を超え、米国を中心に勢いを増している。WHOのテドロス事務局長は3日の会見で、各国が規制の解除を急げば、「経済的影響がさらに深刻化・長期化する恐れがある」と指摘した。疑わしい事例の検査や患者の隔離などを徹底するように各国に改めて訴えた。

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