オムロンヘルスケア、適正な血圧へ 全社員サポート
はたらく

2020/4/6 2:00
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定期的に運動イベントを開催し、血圧を下げる取り組みを進める

定期的に運動イベントを開催し、血圧を下げる取り組みを進める

社員全員の血圧を適正にする――。こんな目標に挑戦するのが医療機器を手掛けるオムロンヘルスケアだ。家庭用血圧計に1973年に参入し、家庭で血圧を測ることを「常識」にした。現在、社員650人の血圧を最高135mmHg(ミリメートル水銀柱)未満、最低85mmHg未満に収める世界初のプロジェクト「ゼロイベントチャレンジ」を進める。背景には、世界の人々が苦しむ疾病を無くしたいとの思いがある。

一日の始まりと終わりは血圧の測定。それが同社社員のルーティンだ。会社から貸与された家庭用血圧計で数値を取り、スマートフォンにデータを送信。会社側は家庭での測定と定期健康診断の結果から社員を「正常」「低リスク」「中リスク」「高リスク」の4つに分類し、グループごとに保健師が生活習慣の改善や医療機関の受診などを働きかける。

「今日は社長に勝ったぞ」。血圧測定と生活習慣の改善のモチベーションを維持する社内専用アプリも導入した。血圧の測定回数や日々の歩数に応じて加算されるポイントの多寡を競い、ゲーム感覚で取り組める。荻野勲社長ら役員も参加し、社員と対戦することもしばしばだ。

本社の社員食堂では、オリジナルの減塩メニューが日替わりで提供され、レパートリーは70種類ほどだ。ダシのうまみを生かして塩分を抑え、血圧を下げる効果があるカリウムを含む野菜も摂取できる。そのほか、ダイエットを支援するため月に1回「身体改造チャレンジ」を実施。運動トレーナーを外部から呼び、ストレッチなどに取り組む。

同社がこのプロジェクトを始めたのは、高血圧が心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす可能性が高いからだ。2015年に就任した荻野社長のもと、「脳梗塞や心筋梗塞を世の中から無くす」という目標を掲げた。そのためには血圧の測定が欠かせない。その目標を掲げる企業として自ら実践する必要があると考えた。

プロジェクトの効果は出ている。血圧を適正に抑えられている社員の割合は19年7月時点で79%。開始時から10ポイント以上改善した。「血圧計を提供する私たちが、まずは目標を達成しないといけない」と担当部門の山本裕輔マネージャー。プロジェクト期限の21年3月まで残り1年。前代未聞のチャレンジは最終局面にさしかかっている。(赤間建哉)

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