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藤浪ら新型コロナ感染 阪神、開幕準備ままならず

2020/4/5 3:00
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新型コロナウイルスが世界を混乱に陥れている。日本プロ野球界も、先の見通しが立たない中で混迷。とりわけ、藤浪晋太郎らウイルス感染3選手を出した阪神は、開幕準備もままならない深刻な状態だ。

セ・パ両リーグは3月23日の12球団代表者会議で、4月24日の開幕を目指すと決めた。それに伴い、阪神は3月27日から最終仕上げの練習を始めるはずだった。だが、同26日に藤浪らの感染が判明して急きょ取りやめ、全員自宅待機になった。

東京五輪が開催予定だった今年は、セ・パ両リーグとも変則日程を組んだ。開幕は例年より約10日早い3月20日。五輪開催に伴い7月21日から8月13日までは公式戦休止だった。

福留、能見…ベテランも難しい調整

選手はその日程に合わせて調整してきた。現役最年長の福留孝介(42)は「ケガをしない体をつくる」と、早い仕上げを目指した。2月のキャンプ初日にシートノックを受け、打撃投手も務めて周囲を驚かせた。

もともとタフな選手だが、近年は適当に試合を休む日をもらっていた。休んでも左翼の定位置を失わない自信はあったが、今季は新外国人サンズ、2016年新人王・高山俊とポジション争いをしなければならない。休養日に甘えてはいられない。

阪神は調整が難しい状況だ(兵庫県西宮市の甲子園球場)

阪神は調整が難しい状況だ(兵庫県西宮市の甲子園球場)

投手の調整は野手より難しい。ピークを開幕に合わせるため、上げた調子を一度下げたりする。投手陣でチーム最年長の能見篤史(40)は、早い開幕日から逆算し、例年より早く若手とともに沖縄入りした。

ところが開幕日が3月20日から4月10日以降に変わり、さらに4月24日を「目指す」となった。キャンプ初日から連日、ブルペン入りした早い調整ペースをそのたびに変えた。微調整を超える難しい変更だった。

救援に専念するようになって3年目。「やることは変わらない」と相変わらずのポーカーフェースだが、調整の苦労は想像を絶する。さらに追い打ちをかけるように自宅待機。経験豊富なベテランも戸惑うばかりだ。

球界やチームの混乱を喜んではならないが、開幕の遅れの恩恵を被る選手もいる。4番候補の新外国人ボーアは、当初の予定通りに開幕していたらどうなったかと思われる打撃だった。日本に慣れる時間ができて、徐々に本来の力を発揮しそうだ。

いずれにしろ球界の方針が定まるのが先決。その中で、4月3日の12球団代表者会議は、同24日の開幕を断念して白紙とする一方、新たな開幕日は「いまの時点で設定するのは困難」とした。レギュラーシーズン143試合の削減も視野に入っているというが、さらに開幕が遅れるようならダブルヘッダー開催なども検討せざるを得なくなる。選手会との折衝は大変そうだが、今こそ球界を挙げてプロの力量を示すときだろう。

(スポーツライター 浜田 昭八)

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