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トヨタ、国内5工場を休止 新型コロナで海外需要減

新型コロナウイルスの影響で、生産ラインを一部停止したトヨタ自動車の高岡工場(3日午前、愛知県豊田市)

新型コロナウイルスの感染拡大を受けトヨタ自動車は3日、海外での新車需要の減少に伴い輸出向け車種を製造する国内5工場7ラインを一時休止した。トヨタが新型コロナで国内で生産調整に踏み切るのは初めて。最長で15日まで2~9日間稼働を止め、当初計画より約3万6千台の減産になる。世界的に感染が広がっており、社員からは不安の声も聞かれた。

カローラなどを生産する高岡工場(愛知県豊田市)では2つある生産ラインのうち1つが7日まで止まる。3日朝気温約5度と冷え込む中、従業員は午前6時ごろから会社に支給されたという白いマスクをつけ、急ぎ足で出勤した。

社員からは不安の声が漏れる。20代男性社員は、普段働くラインが止まるため他部署へ応援に行く。「感染者が出て以来、工場内はピリピリした雰囲気。全面休止しないか心配だ」。別の20代男性社員は「早く再開してほしい」と話し、足早に工場に向かった。

一方、別の男性社員は「ラインが止まってもカイゼン提案など仕事はある。手洗いなどの感染対策を徹底して、普段通りに業務をしたい」と述べた。

今回、一時休止する5工場の19年のトヨタ車・レクサス車の生産実績は175万台とトヨタの国内生産の半分を占める。特に北米向けのレクサス車を多く生産するトヨタ自動車九州宮田工場(福岡県宮若市)は稼働停止が最長の9日間と影響が大きい。

5工場では3万人近い従業員が勤めているとみられるが、トヨタは休止期間中、希望する従業員には有給休暇の取得を推奨する。出勤して研修やカイゼン提案をすることもでき、「雇用は維持する」としている。

ただ、新型コロナの感染拡大により世界各地で外出禁止などの移動規制や販売店の営業停止により、新車販売は急減速している。英調査会社IHSマークイットの予測によると、20年の世界新車販売台数は19年比12%減の7879万台になる見通し。トヨタは4月3日時点で19カ国で工場を稼働停止しており、トヨタ幹部は「状況が変わればまた違う手を打たないといけない」と述べ、先行きの不透明感は増している。

国内での完成車工場の停止は、部品メーカーなどサプライヤーの経営にも直結する。トヨタ自動車は半期に1度実施している部品の仕入れ価格の見直しについて、20年4~9月分の引き下げ要請を7月まで延期する方針を固めている。

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