ドイツ、労働者の入国禁止を一部解除 農業の人手確保

2020/4/3 2:42
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【フランクフルト=深尾幸生】ドイツ政府は2日、農業に従事する季節労働者の入国禁止を一部解除すると発表した。新型コロナウイルス拡大を防ぐため3月に入国禁止措置を導入していたが、主に東欧から毎年訪れる労働者が入国できなくなると農作物を収穫できなくなり、供給が滞るとして農業団体などが緩和を求めていた。

季節労働者の入国禁止でドイツ名物の白アスパラガスの収穫も危うくなっていた=ロイター

4月と5月に最大4万人に限り入国を認める。通常は自家用車やバスなどでブルガリアやルーマニアなどから来るが、航空機で集団をつくって入国する必要がある。入国にあたっては新型コロナに感染していないか検査し、感染者は入国を拒否する。就業後も14日間はほかの作業者と接触しないようにする。

クレックナー食糧・農業大臣は「感染防止と食糧確保を両立する現実的な解決だ。食物は待ってくれないし、種まきは遅らせられない」と述べた。

ドイツの農業業界では年間30万人の季節労働者を雇用する。食糧・農業省によると5月末までに10万人の季節労働者が必要という。農業入国禁止を導入する前に2万人が入国していたほか、これまでに4万2千人を超える市民が農業ボランティアとして登録した。

4~5月はドイツの春の風物詩の白アスパラガスやイチゴの収穫期と重なる。東欧からの季節労働者なしでは、こうした作物が流通しないだけでなく、夏以降の農作物の生産計画に支障が出るとみられていた。

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