中国「患者数過少申告」に反発、無症状感染者も公表

習政権
2020/4/2 21:23
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【北京=羽田野主】中国が新型コロナウイルスの感染者数と死者数を過少に申告しているとの分析を米情報機関がまとめたとの報道を受け、中国外務省の華春瑩報道局長は2日の記者会見で「デマによる中傷」などと反発した。中国は公式統計に無症状感染者を含めていないことも批判され、1日からこれを公表する方針に転じている。

トランプ米大統領と中国の習近平国家主席(2019年6月29日、大阪市)=AP

米ブルームバーグ通信が1日、複数の米政府高官の話として米情報機関の分析を報じた。トランプ米大統領も1日、ホワイトハウスでの記者会見で、中国当局が公表する新型コロナウイルスの感染者数や死者数について「少なめの数字のようだ」と指摘した。

これに対して華報道局長は「米政府は仕事の重点をすべて国民の救助に向けるべきだ」などと不快感をあらわにした。

新型コロナ感染状況に関する中国の統計にはかねて疑念が強まっていた。香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト電子版は3月、中国政府の内部データとして、ウイルス検査で陽性となったものの肺炎などの症状がない無症状感染者4万3千人以上が2月末時点で、公式統計に含まれていなかったと報じた。

湖北省武漢市衛生健康委員会は無症状の感染者を含めていなかった理由について3月23日、「無症状感染者は主要な伝播(でんぱ)源ではない可能性がある」と指摘していた。

中国内外で批判が強まったため、李克強(リー・クォーチャン)首相が3月30日に開いた会議で「無症状感染者の把握管理に特に取り組め」と指示し、4月1日から公表する方針に転換した。中国政府は2日、隔離中の無症状感染者は前日より292人減の1075人となったと発表した。

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