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新型コロナ「保険金支払い問題なし」 稲垣第一生命社長

第一生命の稲垣社長はコロナウイルスの影響は限定的とした

第一生命ホールディングスの稲垣精二社長は3日までに日本経済新聞の取材に応じ、新型コロナウイルスの感染拡大について「保険金の支払いに大きな影響はない」と話した。同社は1日、市場の混乱による金利や株価の低下を受け、2020年3月期の業績を大幅に下方修正した。純利益は10年の上場から過去最低の見込みだが、契約者への影響は限定的だという。

同社では感染症のストレステストとして、新型インフルエンザで入院患者200万人、死亡者数64万人の想定で、保険金の支払いに問題がないかをシミュレーションしている。

稲垣氏は「100年前に国内で39万人が死亡したスペイン風邪の時代には、保険金の支払い増で危険差損に陥ったが、現時点の発症や死亡率であれば大きな影響はない」との認識を示した。

金融市場の動揺で資源国通貨の豪ドルが大幅に安くなり、過去に販売した豪ドル建ての保険の価値は日本円ベースで目減りしている。稲垣氏は「銀行とも連携し、状況を顧客に伝えていきたい」と語った。

営業面では職員の企業訪問ができなくなるといった影響も出ている。稲垣氏は「メールで保険の設計書を送るなど現場では工夫が生まれている。感染拡大を契機に、保障ニーズを考え直す機会にもなり、悲観ばかりではない」と話した。

◇ ◇ ◇

新型コロナウイルスの感染は、生命保険会社が扱う医療保険や死亡保険の支払い対象になる。感染によって入院した場合は、他の病気と同じように入院給付金や、死亡時の保険金が支払われる。

足元で国内の感染者数は急増している状況だが、欧米に比べて国内の死亡者数は少なく抑えられている。今のところ「保険事業への収支の影響は限定的」(大手生保首脳)との見方が大半だ。

一方、感染拡大による金融市場の変動は、保険会社の運用や商品に影響を及ぼしている。急激な為替変動で外貨建て保険に損失が発生したり、海外金利の低下で外貨建て保険の販売を停止したりする動きが出ている。

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