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テニス聖地、素早い決断 ウィンブルドン中止

テニスのウィンブルドン選手権(6月29日開幕予定)の中止が1日、決まった。新型コロナウイルス感染拡大のための措置。1877年に第1回大会が行われた同選手権が、2度の世界大戦以外で中止に追い込まれたのは初めて。テニス界は7月中旬の芝シーズン終了までツアーが中止となる。

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伝統や格式の高さで知られるウィンブルドン選手権。昨年もウィリアム王子、キャサリン妃をはじめ王族らが連日観戦に訪れた。四大大会随一ルールが厳しく、選手には白を基調としたウエアの着用が求められ、スポンサーも会場での看板掲示は認められていない。

開催国のテニス協会が主催する全豪、全仏、全米と違い、主催者がオールイングランド・クラブというプライベートクラブである点も特徴の一つだ。クラブが大切にするのはブランドイメージ。先が読めない中でギリギリまで開催を模索して突然中止したり、延期を決めて混乱を招くのはウィンブルドンのイメージを損ねる。それが素早い決断につながった。

大会期間中はウィンブルドンの町中が緑、紫、白の大会カラーで染まる。当日券を求める人が長い列をつくり、周辺民家は選手らの宿泊に貸し出されるのが伝統だ。中止による経済的ダメージの大きさも理解している。

ウィンブルドンは毎年300億円を超す収入を生み、余剰金も年50億円近くになる。主催者によると、チケットは払い戻され、ローンテニス協会(英国のテニス統括団体)への資金も払われる。放映権、スポンサー料も返還するという。

「我々は今、医療物資、食料の提供を始めた。ウィンブルドン基金からも地域団体を通じて地域に、赤十字などを通じてロンドン、英国全体に供給していきたい」と主催者。古めかしいと言われることもあるウィンブルドンだが、今回はその古き良き精神が発揮された。(原真子)

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