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マニー、キリンビール工場跡地取得へ 新工場計画

医療機器製造のマニーは2日、栃木県高根沢町のキリンビール工場跡地を同社から取得すると発表した。研究開発や本社機能も備えた新工場を2024年8月期をメドに建設する。創業の地である高根沢町で、先進国向けの新商品や生産ラインの自動化といった研究開発を加速する。将来は宇都宮市に置いている本社工場を移転する考えだ。

会見するマニーの高井社長(左)と高根沢町の加藤町長(2日、宇都宮市)

3月30日付で土地を所有するキリンビールと売買契約を交わした。約29万平方メートルの敷地には埋設物が残っているため、今後除去作業に入る。引き渡しは21年5月を予定している。土地の購入額や新工場建設に伴う投資額などは公表していない。

キリンビール栃木工場は2010年に閉鎖された(栃木県高根沢町)

眼科用ナイフや手術用縫合針が主力のマニーは営業利益率が3割を超え、自己資本比率も9割に達する高収益企業として知られる。半面、ベトナム工場は7回の増設を繰り返すなど、思い切った投資には慎重だった。ただ、17年には30億円を投じてベトナムでフーエン第2工場を建設、製品のほぼ全量を海外で生産する体制を整えていた。

一方、研究開発に特化した宇都宮市の本社工場は機械の大型化や新製品開発の加速に伴い、手狭になっていた。同日、記者会見した高井寿秀社長は「面積が将来の足かせにならないよう、広い土地を確保するのが得策」と購入を決めた理由を明かした。1年ほど前から高根沢町やキリンビールに購入を打診していたという。

新設する本社工場には本社機能や研究開発のほか、宿泊施設や研修施設なども設ける。高根沢町は創業者の松谷正雄氏が1956年に起業した土地でもある。高井社長は創業家が経営の第一線から退いた現状を踏まえ、「新工場をマニーグループの核としたい」と意気込みを語った。

キリンビールが10年に工場を閉鎖して以降、高根沢町は企業誘致に奔走してきた。会見した加藤公博町長は「世界のマニーが戻ってくれば、町の知名度も上がる。100点満点の回答」と述べた。3日には町内に企業立地支援室を立ち上げ、マニーの新工場建設を支援していくという。

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