元看護助手の再審無罪確定、滋賀患者死亡

2020/4/2 16:20
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無罪判決を受け笑顔で支援者と握手する西山さん(3月31日午後、大津市)

無罪判決を受け笑顔で支援者と握手する西山さん(3月31日午後、大津市)

滋賀県東近江市の湖東記念病院で2003年、男性患者(当時72)の人工呼吸器を外し殺害したとして、殺人罪で懲役12年が確定、服役した元看護助手、西山美香さん(40)を再審無罪とした大津地裁判決について、大津地検は2日、上訴権を放棄した。04年7月の逮捕から15年余りを経て、西山さんの無罪が確定した。

西山さんは同日、取材に「やっと終わってよかった」と喜びを語った。地検は「判決の内容を精査した結果、控訴しないと判断した」とするコメントを出した。

殺人などの重大事件での再審無罪確定は00年以降、大阪の女児死亡火災や熊本県の松橋事件などに続き、6件目となる。

3月31日の無罪判決は、患者の死因は不整脈などによる自然死の可能性が高いと判断。殺害を認めた西山さんの自白についても「供述が目まぐるしく変遷し、担当刑事が恋愛感情を利用し誘導した可能性がある」と信用性や任意性を否定し、事件性を認める証拠はないと結論付けた。

再審公判で検察側は「被告が有罪との新たな立証はせず、裁判所に適切な判断を求める」として求刑をしていなかった。

西山さんは04年、滋賀県警の聴取に「呼吸器のチューブを外した」と自白し逮捕、起訴された。05年の大津地裁判決は自白の信用性などを認め、死因を「酸素供給が途絶したことによる心停止」と認定し懲役12年の判決を言い渡し、07年に最高裁で確定した。

だが西山さんの第2次再審請求審で大阪高裁は17年、弁護側提出の医師の鑑定書などから「患者が不整脈で自然死した可能性がある」と再審開始を決定。昨年3月に最高裁も支持した。〔共同〕

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