不要不急の外出自粛を 全国知事会が呼び掛け
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全国知事会は2日に会合を開き、新型コロナウイルスの感染拡大防止を国民に呼び掛ける「全国知事会宣言」を公表した。感染者が増えている地域を中心に、不要不急の外出や夜間外出を控えるほか、多くの人が密集する場所、換気の悪い密閉空間を避けることで爆発的な患者急増を防ぐよう求めている。
飯泉嘉門会長(徳島県知事)だけが東京都内の会場に出席し、知事数人がインターネット中継で参加した。飯泉氏は会合後、進学や就職で全国的に移動が多く感染拡大が懸念されるとして「重要な局面。感染を封じ込めるため、国民に理解を求めたい」と記者団に話した。
ネット中継で参加した一部知事からは、新型コロナウイルス特措法の緊急事態宣言が出た場合に、対象地域の住民が地域外に移動することへの懸念が示された。知事会として今後、政府に対応検討を要請する。
知事会宣言は、患者の急増で医療機関の負担が増していることから、感染の疑いがある人は、まず自治体が設置する電話相談窓口に問い合わせるよう要請。医療機関を受診する場合も、事前に受診したい日程や時間を知らせるなど、医療機関側が対応を取りやすい配慮が必要だとした。
感染症対策の第一線で奮闘する医療従事者らの安全を図りつつ、活動を応援していくことも訴えた。
〔共同〕