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日銀が市場に負けた日

日銀は1日にも1202億円の上場投資信託(ETF)買いを実行した。しかし、日経平均は851円安で引けた。特に引け際にかけて、ストンと落ちるごとく急落したことが印象的であった。これは珍しい事例だ。日銀ETF買いが市場の下落傾向に歯止めをかけられなかった。

直近では一日2004億円程度の日銀ETF買いが断続的に続き、市場の買い支え役となり、市場も期待していた。

この動向の変化を見守っていたのがヘッジファンドだ。

日銀ETF買い増額は、空売りに対する一定の抑止効果があった。

ヘッジファンドも、当面、日銀の動きを様子見の姿勢に徹していた。それゆえ、昨日の事例で、日銀ETF買いがあっても売り崩せるとの読みが出てきている。日米市場ともに、二番底を模索する段階だ。

今年のSell in May(5月は売り)は、日銀対ヘッジファンドのせめぎ合いで大荒れの予感がする。

豊島逸夫(としま・いつお)
 豊島&アソシエイツ代表。一橋大学経済学部卒(国際経済専攻)。三菱銀行(現・三菱UFJ銀行)入行後、スイス銀行にて国際金融業務に配属され外国為替貴金属ディーラー。チューリヒ、NYでの豊富な相場体験とヘッジファンド・欧米年金などの幅広いネットワークをもとに、独立系の立場から自由に分かりやすく経済市場動向を説く。株式・債券・外為・商品を総合的にカバー。日経マネー「豊島逸夫の世界経済の深層真理」を連載。
・ブルームバーグ情報提供社コードGLD(Toshima&Associates)
・ツイッター@jefftoshima
・業務窓口はitsuotoshima@nifty.com

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