イタリア、外出制限措置を13日まで延長 コロナ警戒続く
【ジュネーブ=細川倫太郎】イタリア政府は1日、新型コロナウイルスの感染阻止に向けた外出制限などの措置を13日まで延長すると発表した。当初は3日までの予定だった。感染者拡大の速度は鈍化してきたものの、減少には至っていないため、警戒モードを継続する。

記者会見したコンテ首相は「国民にさらなる努力を求めていることは自覚している。だが、今、措置を緩めたらこれまでのすべての努力が無駄になる」と話した。イタリアでは全土で原則、外出を禁止にしているほか、生活に必須でない店舗や工場も閉鎖している。
イタリア市民保護局によると、1日までの累計の感染者は前日から4782人増えて11万574人となった。死者は727人増の1万3155人と、世界最多となっている。ただ、少しずつ感染の勢いは弱くなっていることから、イタリア国立衛生研究所はピークには達したとの見解を示している。コンテ首相は「(収束の方向に)データが確実になれば、措置を緩める」と述べた。