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3月の米製造業景況感、新規受注が11年ぶり低水準

(更新)
コロナで部品の供給が滞っている=ロイター

【ニューヨーク=大島有美子】米サプライマネジメント協会(ISM)が1日発表した3月の米製造業景況感指数は49.1と前月から1.0ポイント低下した。好不況の境目となる50を3カ月ぶりに下回った。全体としては小幅の低下にとどまったが、新型コロナウイルス感染拡大による供給網の寸断と原油価格の急落で、新規受注は2009年3月以来、11年ぶりの低水準になった。

個別の指数構成項目のうち「新規受注」が7.6ポイント低下して42.2と、リーマン危機さなかの09年3月(41.3)以来の低さだった。「生産」も47.7で2.6ポイント下がった。「雇用」は43.8で3.1ポイント下落した。

回答企業からは「工場での生産量が3割減った」(装置業)、「注文キャンセルが増えている」(非金属業)など足元の需要減を懸念する声が相次いだ。原油価格の下落で「世界で石油製品の需要が落ち込んでいる」(石油・石炭企業)との指摘もみられた。

3月の全体指数が小幅減にとどまった要因は、個別項目で「部品の運搬」が7.7ポイント上昇して65と高水準を付けたことが大きい。同項目は通常、運搬が遅れると「経済活動が活発になり、顧客の需要が増えた結果」(ISM)とみなされ、指数が上昇するという。ただ今回の指数上昇は「コロナによる供給網の寸断によるもの」(同)で、普段とは異なる"悪い上昇"だ。市場では「実際の景況感はさらに悪い」(三菱UFJ銀行ニューヨークのクリス・ラプキー氏)とみる声が多い。

製造業の景況指数は、海外経済の減速と米中貿易戦争による先行きへの警戒が増したことで、19年8月に不況を示す50を割り込み、低迷が続いた。米中両国が19年12月に貿易協議で第1段階の合意を公表したことで、指数は上向き基調にあった。

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