広島駅「アッセ」、54年の歴史に幕 後継施設25年開業
広島駅南口の駅ビル「ASSE(アッセ)」が3月31日、54年の歴史に幕を下ろし、閉館した。駅前再開発の一環で、2025年春のオープンを目指して新たな駅ビルに建て替える。同日、1階のディスプレーには「54年間ご愛顧いただき誠にありがとうございました」とのメッセージが映され、最後の営業が終わった午後8時には集まった多くの市民から拍手が湧き起こった。

新たな駅ビルは地上20階建てで、商業施設や映画館、約400室のホテルが入る。2階には広島電鉄の路面電車が乗り入れ、新たな広島の玄関口となる。
営業終了セレモニーでアッセの運営会社、中国SC開発(広島市)の藤岡秀樹社長が感謝の言葉を述べた。市内の会社員の女性(28)は「中学、高校時代、通学途中に寄ってベーグルを買っていた。さみしい」と話した。