「こんな時こそ連携を」関西の入社式、経営トップが激励

2020/4/1 18:20
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大阪メトロの入社式では新入社員全員がマスクを着用し、社員同士の間隔も前後左右で1.5メートル以上空けた

大阪メトロの入社式では新入社員全員がマスクを着用し、社員同士の間隔も前後左右で1.5メートル以上空けた

関西に拠点を置く多くの企業が1日、令和最初の新入社員を迎えた。新型コロナウイルスの感染が拡大するなかでの入社式は、ウェブ中継や中止、延期など対応策は様々。警戒モードの中で新たなスタートを切る新社会人に対し、経営トップは連携や挑戦を求めた。

「元気な顔を見られてほっとした。活躍を期待している」。大日本住友製薬の野村博社長は大阪市内の本社で開いた入社式で66人の新入社員を歓迎した。式典の前には体温計を配り、1日2回以上の検温を指示した。

大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)は密集を避けるため例年の3倍強の広さの会場を用意。104人が出席し、戎谷大樹さん(24)は「新型コロナへの不安もあるが、いま自分にできることをやる」と抱負を述べた。

阪急阪神ホールディングスには39人が入社。杉山健博社長は「多くの事業が新型コロナの影響を受けている」とし、「こうしたハードルを一つ一つ乗り越えて持続的に成長したい」と述べた。

田辺三菱製薬は4拠点に分けて中継した。上野裕明社長は「皆さんの顔を見ながら話せないのは残念。失敗を恐れず挑戦を」と激励した。シャープは9拠点に中継。野村勝明副社長は「一緒に新しいシャープをつくっていこう」と話した。

日本電産はグループ278人の入社式を事業所ごとに実施。永守重信会長兼最高経営責任者(CEO)はビデオメッセージで「しっかり下積みをし、緊張感を持って学んでほしい」と述べた。

日東電工は広い空間を確保するため、入社式の場所を大阪市の本社から大阪府茨木市の事業所に移した。新入社員にはマスクを着用させ隣の席との間隔を空けた。式の後の懇親会は取りやめた。

村田製作所も7カ所に分けた。村田恒夫会長兼社長は318人の新入社員に「このような時こそ連携を深めて」とビデオメッセージで訴えた。東京支社に配属予定の社員は自宅待機とした。

パナソニックは約700人を自宅待機させウェブでの入社式とした。津賀一宏社長は訓示で米グーグルから迎えた松岡陽子フェローに触れ「組織の中に埋もれず強みを絶えず磨こう」と訴えた。

オムロンはグループ各社に実施など対応を任せた。山田義仁社長はビデオメッセージで「新型コロナまん延の影響は大きい。沈静化後の世界を見据え、社会課題の解決に挑戦しよう」と話した。

中止や延期に踏み切った企業も多い。関西電力は368人の新入社員の研修中に森本孝社長のビデオメッセージを放映。業務改善計画に触れ「不退転の決意で実行に全力を尽くす。協力をお願いしたい」と話し、「新鮮で多様な意見に期待する」とも訴えた。東洋紡も入社式を中止。64人の新入社員は8日まで自宅で通信教育などを受ける。

ベアリング(軸受け)大手のNTNは入社式を延期し、中旬まで自宅待機とする。エア・ウォーターは13日に延期するが「再度延期する可能性が高い」(同社)という。

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