台湾、米などにマスク1千万枚提供 国際社会との連帯強化へ

2020/4/1 16:00
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記者会見する台湾の蔡英文総統(左)(1日、台北市の総統府)

記者会見する台湾の蔡英文総統(左)(1日、台北市の総統府)

【台北=伊原健作】台湾の蔡英文(ツァイ・インウェン)総統は1日、新型コロナウイルスの感染拡大が深刻な米国や欧州連合(EU)諸国などに対し、マスク1千万枚を提供すると表明した。感染対策やワクチン開発などで海外との協力を進める方針も示した。感染を抑え込む台湾の手法に海外から評価が高まるなか、国際社会と連帯を強めて中国の圧力による孤立を回避する狙いだ。

台北市内で記者会見し発表した。台湾のマスク生産能力は1月時点で日産約190万枚と人口(2350万人)に対し大幅に不足していたが、生産・流通を完全に当局が管理して企業の増産を支援するなどし、足元では同1300万枚まで向上した。蔡氏は「いまは国際社会を支える時だ」と強調した。

台湾は3月31日時点で感染者数が322人、死者が5人にとどまる。蔡氏は会見で、台湾が「感染をコントロールし、国際的に注目と評価を集めている」と指摘。「世界の防疫連携の欠かせない一員であることを示す必要がある」と述べた。米国やEUとは防疫ノウハウの情報共有を進めているほか、ワクチン開発でも米国をはじめ多くの国・地域が台湾との連携を望んでいると強調した。

台湾独立志向の民主進歩党(民進党)の蔡政権が2016年に発足して以降、中国は台湾の外交関係を切り崩すなど圧力を強めてきた。世界保健機関(WHO)の活動へのオブザーバー参加もできなくなり、新型コロナ対策でも当初不安を抱えていた。蔡政権は国際社会との連帯を深めることで、孤立を打開したい考えだ。

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