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プレーで届けられずとも…アスリートができること

3月23日、サッカーのスペインリーグは新型コロナウイルス感染拡大の影響により、無期限延期を発表した。

3月12日に一度は2節分の延期を決めていたが、13日にサンチェス首相が国家非常事態を宣言、外出などが厳しく制限された。今はチームの練習も中止になっていて、コンディションを落とさないように自宅でできるトレーニングを続けている。休校中の子供たちも自宅学習の日々だ。

医薬品や食料など生活必需品の買い物、通勤や通院以外の外出は基本的に禁止されている。ジョギングや散歩、子供連れでの外出、友人や親戚との面会もできない。ずっと自宅に居続ける生活が2週間あまり続いている。きっと世界中の多くの人たちにとって、初めての事態だろう。

最初はまさに「対岸の火事」だった。2月下旬にJリーグの延期が発表され、一斉休校など「自粛」を強いられているニュースを知った。

「日本の人たちに何かを届けたい。僕が活躍することで喜んでもらえたら」

そんな思いで試合に挑み、2月29日、3月7日と2試合連続ゴールという結果を残せた。今季8点目で2桁ゴールが視野に入り、1部昇格への後押しにもなってすごくうれしかった。その直後にリーグは中断になった。

果たして、リーグ戦は終了できるのか? 昇格レースはどうなるのか? 延期が延々と続くと、33歳のサッカー選手としての僕のキャリアにも影響を及ぼしかねない。

命の危険を感じている人がいる。収入が絶たれた人もいる。それを思えば、僕なんかまだ恵まれた立場だ。それでも、「いつまで」というゴールが見えない今の状況に、どうしても不安は募る。

東京五輪・パラリンピックの延期が決まった日本はスポーツを見る楽しみも、運動する機会も奪われている。そんな状況でも、スポーツにできることはあるはずだと思っている。プレーで届けることができない現状にもどかしさを感じるけれど、だからこそ余計に「何かできないか」という気持ちになるのかもしれない。

日本サッカー協会のユーチューブ公式チャンネル「JFATV」にアップされた岡崎(左)と香川が登場する動画の一場面(C)JFA=共同

3月上旬、香川真司(サラゴサ)と一緒に日本サッカー協会(JFA)の動画配信「Sports assist you ~いま、スポーツにできること~」という試みに「ダブルシンジ」として参加した。あえて「漫才コンビみたいに明るくやろう」と真司が提案し、2人でしりとりしながらリフティングする映像などを何度も撮り直した力作?だ。今は一緒に活動できないので1人でサーキットトレーニング動画を撮り、配信してもらったりしている。

こんな状況でも、僕がプロのアスリートとして蓄積してきた情報を届けることはできる。スポーツが心と体の健康をつくることを微力でも伝えたい。

(ウエスカ所属)

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