ロシア、米国に医療機器を支援 関係改善探る

2020/4/1 6:43
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【モスクワ=小川知世】ロシアのペスコフ大統領報道官は31日、新型コロナウイルスの感染拡大が続く米国に対し、医療機器などの人道支援を実施すると明らかにした。米ロ首脳による30日の電話協議での合意に基づく決定で、支援物資を積んだ飛行機が米国へ向け出発した。ロシアは感染対策での連携で、米国との関係改善の糸口を探る狙いもあるとみられる。

プーチン氏(右)はトランプ氏との電話協議で医療機器などの支援を提案した(2019年6月、大阪で開かれた米ロ首脳会談)=ロイター

タス通信などが伝えた。ペスコフ氏によると、30日の電話協議でロシアのプーチン大統領が支援を提案し、トランプ米大統領が受け入れた。人工呼吸器や防護服などを輸送するとみられる。プーチン氏は米国で医療機器が必要な数に達し、ロシアで不足が生じた場合には米側から支援を受ける考えもあるという。

米ロ首脳は30日の電話協議で、新型コロナ対策やエネルギー市場の安定に向けた協力で一致した。ロシアは新型コロナや歴史的な安値が続く原油相場を巡り、関係が冷え込む米国との協議を探る構えだ。ペスコフ氏は支援の調整過程で、「米側の一部に実現に向けた問題を解決する気がないとの印象を受けた」とも述べ、感染対策での相互連携の重要性を訴えた。

ロシアは新型コロナの流行が深刻なイタリアにも医療機器などの支援を実施している。欧州からはロシアが支援を宣伝し、政治利用を試みているとの指摘も出ている。

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