コロナ死者、米で同時テロ超す3千人 世界で4万人突破

2020/4/1 2:19 (2020/4/1 6:19更新)
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新型コロナ患者を救急車に乗せる医療関係者(ニューヨーク市)=ロイター

新型コロナ患者を救急車に乗せる医療関係者(ニューヨーク市)=ロイター

【ニューヨーク=高橋そら】米国で新型コロナウイルスの感染拡大が続いている。死者数は3千人超と、2001年9月11日の米同時多発テロを上回った。最初に感染が広がった中国の死者数も超えた。特に感染者の多いニューヨーク州で患者を受け入れる病院の負荷が増大しており、同州は治療用ベッドの確保に奔走している。

米ジョンズ・ホプキンス大の集計によると、米東部時間31日午後5時(日本時間4月1日午前6時)時点で米国の感染者数は累計18万1099人に達した。死者数は3606人にのぼった。01年9月11日の米同時テロでは2977人が犠牲となっており、新型コロナによる死者はこれを上回った。中国の死者数(3309人)も超え、イタリア、スペインに次ぐ規模となった。

セントラルパークに野外病院を設置するスタッフ(ニューヨーク市)=ロイター

セントラルパークに野外病院を設置するスタッフ(ニューヨーク市)=ロイター

世界全体では感染者数が84万人、死者数が4万人を超えた。欧米先進国での拡大に歯止めがかからない状況だ。

全米感染者数の過半を占めるニューヨーク州では医療機関の負荷が高まっている。公立病院の医師は米メディアの取材に対し「多くの患者が死にかけているが、まだ感染のピークには達していない。とても恐ろしい状況だ」と語った。小児科や整形外科など専門外の医師も総動員して新型コロナ患者の治療にあたっているという。

マンハッタンに入港する病院船「コンフォート」(ニューヨーク市)=ロイター

マンハッタンに入港する病院船「コンフォート」(ニューヨーク市)=ロイター

重症患者を適切に治療できない「医療崩壊」への危機感は日を追うごとに強まっている。ニューヨーク州のクオモ知事は記者会見で「公立病院と私立病院の間でも患者の搬送など連携を取る」と述べた。これまで希薄だった病院間の連携を強化し、地域ごとに異なる感染ピークに柔軟に対応する考えだ。

病院の外にベッドを設ける動きも広がっている。ニューヨーク市のデブラシオ市長は31日、全米オープンテニスの会場として有名なスタジアムに臨時の病院を設置すると表明した。「早急に設置し、人命救助の場所にする」という。新型コロナ患者の受け入れでベッドが足りない州内の公立病院から、この仮設病院に一部患者を移す。

ニューヨーク州は各病院にベッドを最低5割増やすよう要請したほか、展示場などにそれぞれ数千床を備えた臨時の病院を4月上旬にも開く。約1千床を備えた米海軍の病院船「コンフォート」もマンハッタンに到着した。船にけがで入院する人を移し、病院のベッドを空ける。閉鎖したホテルを臨時の病院に転用することも計画する。クオモ氏は人工呼吸器などの医療用品も不足するとして、連邦政府に支援を要請した。

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