プーチン氏視察の病院医長が新型コロナ感染
【モスクワ=小川知世】ロシア国営テレビは31日、プーチン大統領が24日にモスクワで視察した新型コロナウイルス患者を治療する病院の男性医長が新型コロナの検査で陽性になったと報じた。ペスコフ大統領報道官は「プーチン氏は定期的に検査を受けている。全て問題ない」としている。プーチン氏は視察時に医長と面会し、盤石な医療体制を強調していた。
感染した医長はフェイスブックで「検査は陽性だったが、気分はよい」と主張し、隔離先から勤務を続けていると説明した。プーチン氏は24日に防護服を着て院内を視察した後、モスクワのソビャーニン市長らと一緒に医長と面会し、握手や記念撮影した。ソビャーニン氏らも体調に異変はないとしているが、感染対策への不備に懸念が広がる可能性もある。
ロシアでも新型コロナの感染拡大に歯止めがかからず、31日までに感染者数2337人、死者17人と増え続けている。

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